まっつん

サルート・オブ・ザ・ジャガーのまっつんのレビュー・感想・評価

3.6
カッコいいという事は.....こういう事だ.....ブレードランナーの脚本を手がけたデヴィッドピープルズの初監督作品。主演はポールバーホーベンの傑作の数々やブレードランナーのロイバティ役でお馴染み、漢の中の漢ルトガーハウアー。

オープニングから「ジャガーが来たぞー!!!」という少年の声とともにラグビーに似たスポーツ「ジャガー」が始まる!このスポーツなんと武器の使用ありという真の意味での死のゲームであり、ジャガーのプレイヤーたちは常に全身傷だらけ!それ以外のルールや戦略はよく分からんがとにかく危険そうなのはよく伝わってくる!そんな中ルトガーハウアー演じるサロウのチームのメンバーが負傷により離脱。立ち寄った村で偶然出会ったジャガーを目指す少女、キッダがチームに同行する事となるのですがサロウとキッダの師弟関係が熱い!!これが世紀末スポ根映画だ!

そして元は中央リーグの選手であったサロウはキッダの進言などもあり、再び中央リーグに挑戦する事となる。彼は過去の過ちで中央リーグを追放されており、そんな彼自身の過去に対するビッグリベンジであり、キッダにとっては貧しい生活から抜け出すための挑戦。

もう本作はルトガーハウアーの独壇場と言っても良いです。とにかくその立ち振る舞いから全てがカッコいい。過去の栄光とサッパリおさらばしてただただ荒廃した砂漠の中を仲間と尊厳のみを携え戦い歩く....これをカッコいいと言わず何と言う....そしてラストの中央リーグの選手との試合において勝ちを確信したサロウがキッダに対して言った"Walk....Slowly “の一言の痺れるカッコよさ!!!イキかけたわ!!