SHIROHITO

人生はビギナーズのSHIROHITOのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
4.8
『Beginners』
これ絶対買う!absolutely買う!マジでfuckin'気に入った。犬のアーサーはMy「最優秀助演犬優賞」ノミネートじゃいー!
ユアンあんた最高だよ。素ん晴らしい、大好きや!クリストファー・プラマーの安心感!加えてメラニー!犬のアーサー!ジャケの3人と1匹、あと監督のマイク・ミルズもハグしたい。

【雑な要約】母が死に、70過ぎの父がゲイを告白。そして父がガン発病。治療しつつゲイとしての余生を楽しみ父は亡くなる。奥手の主人公オリヴァーはアナと出逢う。彼女と交際をしながら「最後の人生を謳歌した父の姿」や「不健全だった両親の関係」から何かを学び前に進むオリヴァーの姿を描く。

孤独を抱きしめて、人を愛す。
好みが分かれそうな淡々のんびりな語り口。そしてナヨっちい主人公、イラつく人も寝落ちる人もいる可能性がw。俺はここ最近で観てる映画で頭一つ抜けてヒットしたけど。

子が親に抱くイメージと彼らの本当の素顔、恋人への労わりと不安と期待、クライアントとの作りたいもののズレ、ペットの犬と交わす"独りよがり"な会話、
理解・共感できることがたくさん散りばめられていて、笑ったりときめいたりこみ上げたりと何かと感情の忙しい105分。

眠れずに彼の邪魔にならないようリビングで時が流れるのを待ってたという恋人を見るオリヴァー。家を出る際寂しげに犬がクゥ〜ンと鳴く声を聞いて立ち止まるオリヴァー。こういう日常の小さな場面での表情の積み重ねで彼の人物像がよく分かるし、そんな寂しくて優しくて臆病なオリヴァーを気付いたら大好きになってましたw
いつも寂しそうに鳴く犬のアーサーが鳴いてないか聞き耳立てるシーンとか、アナに会いに行く途中で買った花を捨ててしまうチキン野郎シーンとか、もうーー!!
キリがないくらい共感の嵐!わかるでぇ〜!わかるでしかし〜!!俺ぁほんとたまらんかったよオリヴァーw

冴えない独身男のオリヴァーが出逢う人達とのやりとりの描き方も丁寧で嫌らしくないし、凄く身近な出来事に感じられて、彼の側で見てるような感じだった。
タンス空けといたからってオリヴァーに言われた時のアナの顔も、アンディがなぜ電話することも会いにも来てくれないんだって聞く顔も、自分の知り合いがこうなってるように見えてたまらんかったよ。思わず体育座りしてすすり泣いたw。全俺が泣いた。

本作のオリヴァー演じたユアンは今まで1番好きだったす。美しきメラニーを差し置いて、思わずアイコン変更するほどユアンに惚れましたw
クリストファー・プラマーの死期が近づいて尚ありのままの自分を愛し優しく輝きを放つ父親の姿は素晴らしかったす。

あとよ、
孤独な男と犬の取り合わせってやっぱ反則だよ。ただでさえホッコリして好きなのに、それであの犬アーサーの字幕…、ありゃズルいw
もう全部が全部好きすぎるこの映画ぁ(´Д` )

あぁー犬が飼いたくなるwww

【蛇足】
ドリカムの『ブレーキランプ〜♫5回点滅〜♫』じゃないけど、
劇中の携帯のプッシュ音での通話にときめいたのは俺だけだろうかw
SHIROHITO

SHIROHITO