『Danny Collins』
「スター」「金持ち」「コカイン」「泥酔」「ナンパ(高田純次)」なアル・パチーノここにあり。パチーノを楽しむ為の映画。
【概要】
人気シンガーとして惰性と堕落の生活をしていたダニーは、親友フランクから「40年前ジョン・レノンが君に宛てた手紙がある」と知らされ、それを受け取る。それを読んだダニーは人生を見つめ直し新たな一歩を踏み出そうと決心する。(ちょっと実話)
主にほったらかしにしてきた息子トムとの確執、メアリーとの出会いを軸に描かれてます。
そしてシーンに合わせたジョン・レノンの曲が使われていて、ダニーの感情が耳からも感じられて良かった。まぁたまにジョン・レノンの曲が偉大過ぎて合わないとこもあったけど。
ナンパなダニーとアネット・ベニング演じるメアリーの掛け合いが大人でお洒落ぇ。アネットいいぃ!w
口説く→あしらう、口説く→あしらうの会話が楽しいし、諦めなければ落ちるわよってメアリーの感じがいいw。
自分を嫌い遠ざける息子トムに受け入れられようと諦めずノックし続ける姿も、少し強引だしチャラいんだけど、パチーノだから許せるw。
そしてダニーのマネージャーで親友のフランク役のクリストファー・プラマー!『インサイダー』での共演ぶり?あの時も同僚で友人役だったし、本作も2人の旧友感はもれなく感じちゃうしまた共演観れて嬉しい。パチーノ75歳、プラマー85歳、マジ感謝。
笑顔がかわいいメリッサ・ブノワが出てきたからてっきりどっかで歌声披露するもんだと思ったけど歌いません。彼女はあくまで端役。彼女の歌声はGleeで聴こう!!
その他端役キャラに接する姿もひょうきんで楽しいし、思い通りにいかない辛さにJeez!!なパチーノも例に漏れずご馳走様でしたw
容易に想像できる安易なハッピーエンドじゃなかったのも良かった。それと孫娘の女の子まで完璧なキャスティング。
パチーノを楽しむ映画、良ければお一つどーぞ!
【不満】
ココが駄目って言うよりは全体的に積み重ねが足らん。
過去がおざなりというか、もっと描写してほしかった。
失った信頼を取り戻す手段に説得力ない。努力を見たいのだよ監督。
唯一ニッキーにダニーがあるものをプレゼントするシーン、あれは確実に要らんやろ。
他にも多々あるが割愛。
【お気に入りシーン】
若者カップルが横でイチャついてて「あぁマジかよ」って吐き捨てるプラマーwww