ぴのした

人生はビギナーズのぴのしたのレビュー・感想・評価

人生はビギナーズ(2010年製作の映画)
4.1
むっっちゃ好きな感じ!!こういうのだよこういうの。

物語は、主人公のオリバーとゲイをカミングアウトした死に行く父との日々を描くパートと、その父の死の数ヶ月後に出会ったアナとの恋を描くパートが交互に展開される。44年の間ゲイを隠してきた父、愛のない両親の間で育ち恋愛に億劫になってしまったオリバー、奔放で自由に生きるアナ。派手な話ではないけど、それざれが思い思いに人生を生きる姿がじんわりと心に残って離れない。

構成や雰囲気も最高。

ソフィアコッポラの映画ような、全体的に静かでセリフが少ないのにユーモラスな雰囲気と深みのある登場人物たち。ウェスアンダーソンの映画のような、真上や正面からのカットや、モノローグを映像・画像で表現してイメージを膨らませる構成(「カミングアウトしたのは紫のセーターだった気がする」「1955年の太陽、星空…大統領」など)。全部が全部好きすぎる。音楽もいい。

あと犬がかわいすぎ。犬と喋る(喋ってると思いこむ)シーンもすぎ。犬飼いたい。

ヒロインもかわいすぎ。アメリとかロストイントランスレーションとか、こういう自由な小悪魔系のヒロインに弱い。

マイク・ミルズ監督、他のも見てみたくなった。