NAOKI

奇跡の人のNAOKIのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡の人(1962年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

クソガキだったおれが映画の力を教えてもらった映画。

まだ小学生低学年だった気がする。茶の間で観る洋画劇場が楽しみで今夜はマカロニウェスタン?恐竜100万年?(ラクエル・ウェルチは僕の性の目覚め😁)じゃないの?
「奇跡の人」つまんなそう💦クソガキがっかり。

まぁ他に選択肢もなく観はじめたのですが、ヘレン・ケラーの物語、それくらい僕だって知ってるサンジュウクでしょ?

ヘレンは賢い子で指文字をマスターしてちゃんとコミュニケーション出来るようになるが、サリバン先生は何かに苛立ち厳しくヘレンに何かを教えようとしている。

クソガキだったおれはそれを理解できないままこの映画を観ていたのである💦
耳が聞こえず目が見えず口がきけないヘレンが動物のように育ってしまい、サリバン先生はそんなヘレンにすべての物には名前があってそれを言葉で伝える事が出来るということを教えようとしているのに…クソガキのおれはそれを理解出来てなかった…つまり三重苦のヘレンと同じ状態だった訳だ😁💦

映画のラスト…奇跡が起こる。
水に触っていたヘレンが気付くのである。すべての物には名前があるということに。

「うぉーらー」

この瞬間、何と映画を観ていたクソガキもその意味が初めてわかったのです。

「うぉーらー!」

両親は黙って映画を観ていたのに突然泣き出したクソガキに仰天したのでした😁何?何か怖い?痛い?何…泣いてんの?

クソガキが痛みとか怖さとか悲しみとかではなく、生まれて初めて感動で泣いた瞬間だったのです。

私にとって「奇跡の映画」なのでした😁
NAOKI

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