メル

アタメのメルのレビュー・感想・評価

アタメ(1989年製作の映画)
3.7
アタメ!とは「縛って!」という意味らしく、大好きなペドロ・アルモドバル監督の初期のあるあるな変態作品。

精神病院を出たばかりの青年は、普通の社会人として生きて行くために結婚を決意する。相手に選んだのは、かつて一度だけ会ったことのあるポルノ女優。

一途な恋の割には暴力的で全く共感できないけど、逃げない様に縛るという点では似た様なシチュエーションにR・レッドフォードの「コンドル」があったなぁと思うと、全くあり得ない展開でもなさそうだった。😅

当時20代後半のアントニオ・バンデラスが色々と体を張って演じているので、ファンにとっては見どころ満載な作品。

作中に「堅実なドイツ人は18歳で老後について考え、スペインでは手遅れになってから年金について考える」という自虐的なCMが流れるのが笑える。

痛み止め効かないからって、マリファナ勧める医者と薬物の密売勧める薬局😂
因みに売人は若いロッシ・デ・パルマ😄

スペインらしい(?)大らかなエンディングの前にもう一捻り欲しかった。
メル

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