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Vフォー・ヴェンデッタのsummerのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
4.5
ぶっ刺さった…好みが分かれると聞いてたけど「え、好きにならない人いる?」て思う程。何度でも見たい。

第三次世界大戦があった世界線。独裁者サトラーに支配されるイングランドが舞台。そこにガイフォークスのマスクをつけた"V"と名乗る謎の男が現れて、国民がどんな自由を持つことも許されない国家を、ぶち壊そうとする話。

ヒューゴウィーヴィング演じる"V"のカリスマ性と、ナタリーポートマンの素晴らしい演技が1番の見どころ。ただ、カルト的人気の作品かと思いきや、ストーリーも丁寧に作られててすごい面白かった。結構メッセージ性の強い作品だけど、押し付けがましくないところも良い。

"V"が…本当に…死ぬほど…かっこいい。アクションシーンは特に、かっこよすぎて笑えてくる。
テロリストだけど、彼の言動や思想は、全て彼の美学に基づいていて、全シーン字幕付きで切り取ったら、きっと1枚1枚が絵になるに違いない。
紳士的で、エレガントで、頭も良くて、ロマンチストで、ちょっぴりお茶目なキャラクターも魅力的。
彼は見た目からも明らかに普通じゃないし、古典ミュージカルアクターみたいな仰々しい言葉選びなのに、何故か聞き入ってしまうほど、言葉の力も強い。私がもし映画の中のイングランド国民だったら、"V"がいるなら、命かけてもいいと思える。

私は運命の存在を信じてる質だから、「偶然じゃない、必然だ」ていうセリフが繰り返されてて、映画の中の出来事ではあるけど、やっぱり運命ってあるんだわ、てなんだか嬉しくなった。

印象的なセリフがたくさんあるから、見る人によって刺さるセリフが違いそうで面白い。
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