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Vフォー・ヴェンデッタのkojikojiのレビュー・感想・評価

Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)
3.4
Filmarksのレビュー評価は結構高く、面白いとのレビューも多かった印象だが、私は面白くなかった。

ハッカー集団アノニマスの有名なシンボルとなったガイ・フォークスの仮面。この仮面のジャケ写とナタリーポートマンが気になって観ることにした。

ストーリーはわかるものの、何が言いたいのか分からない。
何故だろう。

見せ場がわからない。
アクションシーンが見せ場なのかと思いきや、そんなに多くはない。アクションそのもはある程度は楽しめたが、見せ場と言えるほどの大立ち回りもない。
Vが意図する企てか面白いのか。
仕掛けと行動に面白みはあるが、そこまですごいとも思えない。
見せ場がわからないということは、つまりこの映画の面白さがわからないのだ。

第三次世界大戦後。アメリカ合衆国は事実上崩壊し、独裁者アダム・サトラーによって全体主義国家と化したイングランド。
ガイ・フォークスの仮面を被る謎の男“V”が自分を実験台にした関係者に復讐し、独裁者サトラーに立ち向かう話だ。
ちょっとしたきっかけで彼の家に身を寄せ、次第に好意を寄せるようになるのが、放送局に務めるイヴィー(ナタリー・ポートマン)

Vは戦時中、ある薬物の実験台にされた者の生き残りで、超人に生まれ変わったらしいが、どんな超人なのかはよくわからない。しかしやたら強い。

イヴィーは逮捕された後、Vの居場所を吐かなければ、処刑すると脅され、長い期間拷問を受けるが、そこは実はVの家で、しかも拷問にかけたのはVであることがわかる。
イヴィーに恐怖に打ち勝つ能力を身につけさせるための訓練みたいなことをVが語るが、「なんのこっちゃ!」
全く理解できない。

このシーンのためにナタリー・ボートマンは坊主になるくらいの気合いのいれようなのだが、そこまで身体を張るようにシーンなんだろうか。

ラスト。国会議事堂に押し寄せるガイフォークスの仮面を被った集団と国会議事堂の爆破で独裁国家を転覆するのだが、ここもピンと来なかった。
最初から最後まで変な気持ちで終わった、変な映画だった。


2023.03.21視聴123
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