ブタ野郎

ロスト・チルドレンのブタ野郎のレビュー・感想・評価

ロスト・チルドレン(1995年製作の映画)
3.8
これは凄い好きだ。

とにかく映像やアングル、色味が凄まじくて楽しい。

大男と少女のタッグや全員子供的なキャラクターたちなど、世界の構築がとにかく気になって気になってぐいぐい見続けられる。
この雰囲気にハマれる身としては大満足。

主演の女の子の存在感が半端じゃない。美貌もさることながら強さが溢れ出ていてひっくるめてかわいく見えるから子供のキャラクターっていうのはこういった悪夢的な映像美で映える。

展開は分かりにくい事はなく、むしろシンプルといっても良いくらいのストーリー。世界の説明がないけど、映像みてればなんとなく掴めるというか、そんなことは関係ないとすら思える笑

作品のテンションは映像表現がトリッキーなのもあって一定に感じる。ついていけないと多分寝る。

小物のセンスがクール。かなり作り込まれていてこのディテールは世界構築の土台に感じられた。スチームパンク的。
めちゃくちゃ好き。
退廃的な世界と子供の相性の良さは確実にある。子供の根源的な希望や元気といった陽が絶望の中機能的。

子供頃の目を通した夢や絵本の中の想像を思い出す様でどこか懐かしい不気味を思い出す。

すげぇ良かった。
ブタ野郎

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