『ちょけた青春』
中高生を主人公とした映画を観るとき、ストーリーや映像以前に無意識にチェックしてしまうポイントがあります。
①ヤンキーでない場合は地毛
②せめて十代
③衣装や小道具が新品すぎない
④ロケ地がちゃんと学校
⑤私服や私物がちゃんとダサい
⑥化粧は薄め
⑦教室の雑談が「きちんと」うるさい
以上はちゃんとクリアしていました。そこだけでも、オッと思ってしまうんです。
しかし、それ以外のポイントでキメすぎていてちょっと…なんつーか…痒い…。
並んだ黒と赤の雨傘とか、レモンの香りのリップクリームとか、古くね…という。80年代ならわかるんですけど、これ一応2007年作でしょう…、田舎だというだけで、こんなにも純朴かな…?
その中で光り輝く谷村美月ちゃんのナマっぽさ。好きなひとに、「趣味が合う」って言ってもらったときの叫び出したいような高揚感。高揚感を抑えきれない若さ。相手役はあまりにも下手くそですが、アーティストさんだったんですね。なら仕方ないか…惜しいばっかりだけど…。
全体として手ぬるい青春ものですが、心洗われる感じではありました。初恋…いいなあ…自転車の二人乗りのBGMはバンプの「車輪の唄」がよかったなあ…。