広島カップ

オルカの広島カップのレビュー・感想・評価

オルカ(1977年製作の映画)
3.0
いよいよ開幕間近の平昌オリンピック。
女子スピードスケート陣の活躍が期待されていますが本大会で着用する彼女達のユニフォームが印象的、といいますかデザインが速そうではないのは何故か?。笑
この作品を観た大きな理由がその白と黒を基調にしたユニフォーム。
本作の主役オルカに似ております。笑

本作は1977年の製作。
その二年前に製作された大ヒット作品『ジョーズ』をかなり意識した内容になっています。

オルカの強烈なパワーは登場して暫くして明らかになります。
海に落ちた人間を襲おうとしていた『ジョーズ』の恐怖の主人公ホオジロザメを側面から猛烈にアタック!
あわれサメは海上に海老反りになって飛び上がり白目を剥いて入れ歯が飛び出しそうになって絶命します。
また劇中に登場する漁船の形状が『ジョーズ』の漁船"ORGA号"に良く似ていますし"ORCA"というタイトルも"ORGA"を意識したものなのか?
ロバート・ショーもリチャード・ハリスも肩幅が広くリチャードが「うふふ」と含み笑いする声もロバートのそれと似ています。笑

キラー・ホエールとも呼ばれるオルカという海の哺乳類。シャチと言った方が通りがいいかも知れませんね。
海のギャングといわれ獰猛な性格ですが家族愛が強いし知能が高いと言われています。
解りやすく言うと『ゴッド・ファーザー』に登場するマフィアが近い。

主人公の漁師(リチャード・ハリス)は誤って子持ちの母オルカを殺してしまいます。
ドン・コルレオーネ一家の妊婦を誤って殺してしまったと想像して見て下さい。
それはもう執拗な報復は必然。
オルカの親分による漁師への復讐が始まりそれが物語のメインストーリーです。

単純な復讐劇に終わらせないこの作品の奥深い設定は、オルカにターゲットとされる漁師が飲酒運転の車に妻子を奪われた過去があることにしている所。
やるせない気持ちが倍増してしまいます。
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