健一

昼下りの情事の健一のレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
2.8
BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

いつもは作品を観てから皆様のレビューを拝見させて頂いているのですが、今回は変に時間が空いてしまい作品を観る前にレビューを読ませてもらいました。
ほとんどの人が辛口レビューで 観る前にちょっと不安になってしまった。
でもって 見終わった感想としては それ程ひどい作品だとは思わなかったが 辛口になるのも分かる気がする。

私立探偵を父に持つ娘アリアーネは父の職場にあるファイルからアメリカ人の大富豪フラナガンの資料を盗み読み、彼に恋心を抱いてしまう。
フラナガンに会う機会を得たアリアーネは 恋愛経験豊富なプレイガールのフリをして彼をモノにしようと あの手この手で近付こうとする。
そしてフラナガンも彼女の事で頭がいっぱいになり やる事なす事手につかない。
プレイボーイの大富豪の男(おじさん)とプレイガールのフリをする貧しい女性。ふたりの情事の行方は・・・

まずフォロワーの皆様がお怒りになっているのは おっさんと若い美人な女性との情事 っていう設定ですよね。
こんなに若くて美人でスタイル良くて気立てのいい娘さんが 大金持ちだからといって写真を見ただけで こんなおじさんに興味を持つかかなり疑問。ましてや出逢って恋に落ちるなんて。到底理解できないし それだけで物語に入っていけない。
なのでこれは『コメディ』として楽しもうと途中で決心した。
劇中で行われていることは全て『コント』なんだと。
コメディとして観れば結構笑える。
妻を寝取られた ブチャイク な旦那が銃を持ってホテルに押し掛けたり フラナガンの お抱え楽団 がサウナの中にまで入ってきて演奏したりと コメディ要素もかろうじてある。

そう。この作品は90分位の尺にしてコメディにしてしまえば「アパートの鍵貸します」に匹敵する名作になったかもしれないのに。
本作のターゲット層がまずわからない。この作品を観て心底楽しんでいるのは本当のお金持ちのおじさんぐらいではないか?

ラストも正直 微妙。
散々 不貞を繰り返しといて無理矢理 感動のラストにしようとしても。
なんか演じているオードリーが段々かわいそうになってきた。

本作の大富豪フラナガンを見ていると どうしてもアンジャッシュの渡部 建とダブって見えてしまう。
いつの時代も金持ちで女ったらしというヤカラは・・・


😷コロナパンデミック中に鑑賞。😷
健一

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