タカシサトウ

大いなる幻影のタカシサトウのレビュー・感想・評価

大いなる幻影(1937年製作の映画)
4.0
[“幻影”]

 なかなか良かった。何と言ってもドイツ側のラウフェンシュタイン大尉のエリッヒ・フォン・シュトロハイムが最も魅力的、怪物俳優と言われたそうだ。そして、マレシャル中尉のジャン・ギャバンは、カリスマ的、名優だろう。

 そして、ラウフェンシュタイン大尉とピエール・フレネーのド・ボアルデュー大尉が、敵と味方であっても、消えていく古い世代として交流する姿が良かった。

 戦争がなくなることは“幻影”?、というテーマが、戦争の虚しさを象徴している。本当にこれは凄いと思った(2020.2.24)。