同時に、戦争中における文化的なものの役割を強く感じた。笛や太鼓の音楽による抵抗、Il était un petit navireの歌。芝居による気の紛らわし(女性ものの服に対しては、ドイツ兵もフランス兵もみな男である)、詩や絵画制作に没頭するという現実逃避、現在の苦境を無化するようにして見出される中世文明の痕跡。そのようなものがこの映画には詰め込まれている。そしてまた、記憶。パリの記憶、階級の記憶、そしてなによりも、戦争と喪失の記憶。様々なものが、フランス対ドイツという対立軸とは全く異なる人々のつながりを作り出す。bleuとblauの連帯。