大いなる幻影の作品情報・感想・評価

「大いなる幻影」に投稿された感想・評価

女装してみんな固まっちゃうところとか完全にギャグなのに、名画感がすごい
ジャンギャバンかっこいい
話は正直ちょっと追えなかった
yukki

yukkiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

没落する貴族、民衆の連帯。シュトロハイムの演技がかっこいい(少しエピソード6のダースベイダーを思い出す服装…)。民衆の連帯は、国境を越え、種を超える(牛に向ってマレシャルが「俺とおまえは同じだ」と話すところに、平等の理念の美しさがある)。貴族対民衆という古い対立、フランス対ドイツという現在の対立、それを越えた先に、来るべき民主的連帯がある。怪我をしても、言葉がわからなくても、人間でなくても、みなが同じである。そのような連帯の社会へと向っていく二人を、ドイツ兵はもはや撃つことができない。これは、時間性と自由の問題だ。追憶の世界の死の舞踏のごとき貴族的ふるまいが、二人の兵士の脱走を成功させる。過去を演じることが、時間を未来の自由へと跳躍させ、過去そのものたる城塞からの脱出を可能にする。

同時に、戦争中における文化的なものの役割を強く感じた。笛や太鼓の音楽による抵抗、Il était un petit navireの歌。芝居による気の紛らわし(女性ものの服に対しては、ドイツ兵もフランス兵もみな男である)、詩や絵画制作に没頭するという現実逃避、現在の苦境を無化するようにして見出される中世文明の痕跡。そのようなものがこの映画には詰め込まれている。そしてまた、記憶。パリの記憶、階級の記憶、そしてなによりも、戦争と喪失の記憶。様々なものが、フランス対ドイツという対立軸とは全く異なる人々のつながりを作り出す。bleuとblauの連帯。
とや

とやの感想・評価

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反戦映画だけれど、戦争描写を描かずに人間同士の関係の中に戦争というものの影響を描く。観ていて面白かったです。ラウフェンシュタインとド・ボアルデューのやりとりが印象的。
葛

葛の感想・評価

4.5
ジャン・ギャバン主演のフランスとドイツの戦争映画。1937年。まだナチスの台頭は無く、捕虜と敵国にも人間の交流があり、笑いの起きる場面はところどころに散らばっている。
ペイン

ペインの感想・評価

3.8
“ウディ・アレン”

が生涯ベスト10に選んでいる作品。また戦時下もので重い感じの映画になってしまいましたが…(笑)

しかし!ただ本作は語弊あるかもだけどちゃんと“面白い”です。特に前半の圧倒的なテンポの早さには驚かされた。これが30年代の映画か?と。

男同士の友情の話ですね。
ジャン・ルノワール監督作初めて観ましたが、とにかく演出がスマートで知性に溢れてる。「ゲームの規則」も観たい。
この映画が収容所モノのプロトタイプなんですかね?後年の様々な映画がこの映画の影響を受けているということが今更ながら理解できて良かったです。

『サンセット大通り』でも名演技を披露しているシュトロハイムがこの作品でもかなり素晴らしい仕事をしています。特に表情の作り方が良いです。

結局、この映画の持つ淡い期待が正に大いなる幻影であったというのが一番切ないです。
Kunihiro

Kunihiroの感想・評価

3.5
池袋新文芸座で観賞。誰一人、悪人が出てこない。それこそが大いなる幻影。
toyo

toyoの感想・評価

3.7
ウディ・アレンがこの映画を評している。「知的な映画を作ろうとしているが大いなる幻影の足元にも及ばない」

本作の知的さとは何だろうと思いながら映画を観ていた。が、観終わってもピンと来ない。教養的という意味でなら納得できる。国境を越えて人間の友情や愛情は存在することができるのだという教養である。

今、教養的と言うと冗長で面白みのない映画と言っているようなものだけど、1930年代にこの教養的な映画を撮ったことに意味があるのだろうな。
〈新春興行 魅惑のシネマクラシックス Vol. 29〉20:35開映(『フレンチ・カンカン』併映)
大越

大越の感想・評価

3.6
翻訳に寺尾次郎しかクレジットされてなかったけど、寺尾次郎、仏語だけでなく独英露まで堪能ってこと?すげえな。
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