ピッツア橋本

ニーチェの馬のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ニーチェの馬(2011年製作の映画)
3.2
"苦手でした"

普段映画など観るはずのない雀鬼・桜井章一が何故か絶賛していたので気になり鑑賞。

五日間、砂嵐激しい荒野の真ん中ある小屋で過ごす初老と娘の孤独な日常を追った沈黙のサバイバルドラマ。貧困の果てにある生命の根幹を問う内容。back to the basic.
どこか頭の片隅で新藤兼仁『裸の島』と比較しながら鑑賞してしまったのも悪いが、
俺にはこの作品は暗過ぎた。長過ぎた。色がなさ過ぎた。無口過ぎた笑

監督の狙い、ファンの好みに逆らう要求になってしまうが、
カラーでこの砂嵐の険しさや粒立ちを表現して欲しかったし、BGMが不必要に一本調で暗い。黒の上にまた黒を塗りたくっても仕方ないと思う。
絶望の果ての希望を見つける映画なのだとは思うが、これは五日間じゃなくて一日の出来事で要点をまとめた方が傑作に仕上がったのでは?
まああくまで少数派のアンチの自分勝手な意見なのは承知しているが😅

ただもっと自然な光、水面の煌めきや日差しの暖かみを感じる何かはやはり欲しかった気がする。
腹減る以外の生命の活路を見出して欲しかった。

あのランプの光沢もカラーじゃないとダメだよなあ、個人的には…

冒頭の馬のシーンと後半の枯れた木だけが好きだった苦笑

すごく苦手な映画でした。
ピッツア橋本

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