ジュリア・ロバーツのキャスティングが???な点を除いては手堅い出来。
ドラマ性に少し欠けるかな、と言う感じはするのですが、プロパガンダ映画に陥らないようにするためにはこの辺がギリギリの線かも、と「麦の穂をゆらす風」を見て納得しました。(目立たないけれど「麦の穂~」の方はプロパガンダ映画に堕してしまっている。)
もともと語り口で見せることが上手い監督なのに、この映画は客観性を保てるギリギリの線で、スペクタクル的な演出の方できっちり見せているところにも好感が持てます。
アイルランド人の監督によって独立戦争とその後の内戦をきっちり語るのにはまだ時期が早かったのでしょうが、時代的な制限の中では健闘している映画だと思います。
DVDの特典映像は情報量が多く、お勧め。