きんゐかうし卿

女王蜂のきんゐかうし卿のネタバレレビュー・内容・結末

女王蜂(1978年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

 
 
 
 
 
自宅(CS放送)にて何度目かの再鑑賞。市川・金田一モノの四作目にあたり随分こなれており、或る意味このシリーズの到達点。シリーズでは珍しく「モダン」と云う言葉が相応しいヴィヴィッドな色彩とモノクロ画面が対照的に活かされており、メリハリがついている。原作によく登場するが映像化の際、省かれる事が多い事件解決後に犯行の機微が判明する構図が再現されている。監督の常連組に混じり引けをとらない“大道寺銀三”の仲代達矢は流石だが、中でも物憂げな表情が特に佳い。中盤から後半に架けややモタついた感が有り残念。65/100点。

・『悪魔の手毬唄('77)』の“青池リカ”もソウだが、“神尾秀子”役の岸恵子は陰のある役が似合う。またシリーズお馴染みの加藤武演じる“等々力”警部、列車内での科白「口紅にミステリー」とは公開時、タイアップ広告していた化粧品のキャッチコピー。

・鑑賞日:2012年3月28日
★☆ 某サイトより転載 ☆★