邦題がすばらしいタイホラー。
洞穴調査に赴いた地質学者の前田教授夫妻(珍しくきちんと日本人俳優が演じているようで「ただの風じゃん」など自然な日本語)とタイ人助手らが偶然解放してしまったトカゲの悪霊。
女流ホラー小説家に憑依し、周囲の人間を襲い、彼女自身も変容していく。「呪怨」「エクソシスト」はたまた往年の怪談映画のような種々のテイストが交じりあう。だが、終盤に明らかになる○オチまがいのストーリーの構造にはがっかり。
なお、邦題は「トカゲ女」だが、本当はヤモリ。DVD収録のメイキング字幕ではきちんとヤモリとなっているのもおかしい。