広島カップ

クレイジー・ハートの広島カップのレビュー・感想・評価

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
3.5
酒と煙草の日々を過ごす落ちぶれた中年カントリー歌手(ジェフ・ブリッジス)。
売れていた過去の栄光にすがり不器用に生きる事しかできず、薄暗い場末のステージでライトを浴びても常に孤独の影が後にできるような生活。

そんな中でもやっと巡りあった女性と上手くいきそうになったが酒頼みの生活が邪魔をして逃げられてしまう。
絶望した彼は決心し新しい生活に踏み出し新しい曲を書き上げるのだった。

不器用な男の再生の道を描いているわけですが彼を救い過ぎず、かといって潰し過ぎずの描き方の塩梅が丁度いい。
つまり「嗚呼、救われて良かったね」でもなく「言わんこっちゃない、だからこんなに惨めになるんだよ」でもない描き方。
ラストもきれい事にせず、かといって厳し過ぎにもせずに余韻を残していい塩梅で終わります。
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