真っ黒こげ太郎

ラブド・ワンズの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ラブド・ワンズ(2009年製作の映画)
4.3
学校の地味な子は狂人ファミリー!!!

もはやご近所にまでソーヤー一家レベルのキチガイが!!!




とある田舎町。
ロン毛イケメン高校生のブレントは学校のダンスパーティに恋人のホリーと一緒に行こうと考えていた。
そんな中、地味な女子のローラがブレントにパーティへの誘いを申し出くるが、恋人一筋なブレントはやんわりと断るのだった。

その後、ホリーとイチャつき、パーティの準備を整えるためにいったん帰宅したブレントだったが、事故で死んだ父親の事で母親と口喧嘩になってしまったブレントは家を飛び出してしまう。

ご近所の裏山で飼い犬と共に不貞腐れてたブレントだったが、突如謎の男が現れ、ブレントを気絶させて拉致!!!
飼い犬も刺され、恋人や母親の元へたどり着くも死んでしまう。

目を覚ますと、ブレントは椅子に縛られ、目の前にはローラとその家族が!!
実はローラとその家族は、フッた男を拉致監禁して拷問しちゃうとんでもねぇ狂人一家だったのだ!!!!
逃走に失敗し、どんどん酷い目に遭うブレント。彼の運命や如何に!?




地味な女子の誘いを断ったイケメン男子が、キチガイ一家だった女子一家にとっ捕まり、悲惨な目に遭う拷問・ホラー。
プロムの誘いを断ったイケメン青年が断られた女子に「悪魔のいけにえ」シリーズのクライマックスが如き地獄の宴に招待されるというお話。

正直、ジャケのガンギマリ女子が殺しまわるスラッシャー系の作品かと思いきや、拷問主流のお話だったんですね。
それにしても、ここまで「悪魔のいけにえ」感のある映画とは思いませんでした。w


お話は上記の通り、狂人一家だった学校の子に捕まって拷問されるお話で、それオンリーで話を貫いてます!!!w
分かりやすく言えば「悪魔のいけにえ」で主人公がいきなりソーヤ―一家に捕まって暗転、そのままクライマックスの一家団欒に移行してそのまま宴の拷問で引っ張る的な、そんな感じです。
(逆に分かりづらくなってたらすまんね。w)


そんな今時な狂人一家を描いた本作は、女子とその一家が実にキチガイ。
娘のローラとその父親は主人公の悲痛な叫びすらも「聞こえねーよ!!!ヒャハハハハハ!!!」とスルーし、常軌を逸した拷問を加える完全サイコパス。
以前付き合ってた男はバラバラミンチにするより恐ろしい目に遭わせておりそのキチガイっぷりは文句ナシだった。

派手な人体破壊とかは無かったですが、拷問のやり口はどれもおぞましく、ナイフで足を串刺しにしたり傷口に塩を塗したり等、拷問描写はどれも痛そう&血みどろで、残酷ホラーとしては中々良かったです。
(後述する難点もあったが。)

そんなこんなで中々胸糞悪さが高まる映画だったが、後半になると主人公側がちゃんと反撃を取ってくれるのでちゃんと溜飲が下がる。
主人公のイケメンは「いけにえ」シリーズの宴がマシに思えるぐらい酷い目に遭うのですが、喉を潰され、足に刃物を刺され、脳天に穴を開けられても立ち上がり反撃するイケメン青年君、いくら何でも強すぎ!!!wwww
普通のホラーなら死んでそうな目に遭っても必死に拘束を解いて必死に反撃してくれるので、「ここでこうすりゃよかったのに!」的な事を感じずに見れるのは良かったですね。
ラストの締めどころもありがちながらスッキリする物でした。


ただ、惜しむらくはお話のテンポがややスロー目なのが気になりましたね。
今作、主人公の拷問と並行して親友の青春物語があるのだが、何処かで話が絡むかと思いきや全く絡まない!!!何だったんだよ!!!!!!w
84分という短尺ながらあちこちスロー気味で、もうちょっとテンポ良く処理出来そう感があったのが気になる所。

後、残酷描写は中々頑張っていたのですが、脳天に刺さるドリルや食い散らかされるキチガイ父親といったグロシーンを直接見せてくれないのはやや残念でした。



まぁ、あちこちに細かい難点はありましたが、新しいタイプのキチガイ一家系ホラーとして結構楽しめました。
まぁ、自分が好きな「悪魔のいけにえ」チックな内容を感じ取れたのが大きいのかもしれないが。w
まぁ、グロシーンはしっかりしてるし、話も面白く、キチガイ一家系ホラーのツボもしっかり押さえてあるので、気になる方はチェックしても損は無いと思いまする。(無論、俺は好きです。w)