エイデン

ブルーサンダーのエイデンのレビュー・感想・評価

ブルーサンダー(1983年製作の映画)
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1984年アメリカ、ロサンゼルス
ロサンゼルス市警航空課のヘリコプターパイロット フランクは、無茶をするが腕の良さで信頼も厚い男だった
ある日 クレス警部補の命で新人のライマングッドと組まされ偵察へと向かう
早速 強盗犯の逮捕に貢献した2人は、続け様に高級住宅街でナンバープレートの無いシボレーを見つけ報告する
その後 2人は持ち場を離れて、家で裸で過ごしているという女性の私生活を覗いて密かに楽しんでいたところ、先程の高級住宅街で暴行事件が起きたという知らせを受ける
犯人はヒスパニック系の2人組の男で、女性からブリーフケースを奪い、駆けつけた警察官と銃撃戦を繰り広げていた
応援にやって来たフランクとライマングッドは、ライトで犯人を照らして応援を行うが、逃走しようとした犯人は女性を撃った後、警察の銃弾により射殺される
その様子を見たフランクは、かつてベトナム戦争で仲間の兵士が自分の操縦するヘリからベトナム兵を突き落とす様子を思い出す
一瞬PTSDによるトラウマに襲われたものの自分を持ち直したフランクは、あのシボレーが姿を消していることに気が付くのだった
署に戻った2人は、クレス警部補から勝手に持ち場を離れていたことを咎められる
また高級住宅街の事件で撃たれた女性が、都市犯罪特別局マクニーリー局長であることを知ったフランクは、あのシボレーが関係あるはずだと訴えるも、クレス警部補はそれを無視し2人に地上で勤務をするよう言い渡す
フランクがそれに苛立ちながら帰宅すると、そこへ息子を連れてやってきた恋人ケイトが現れ、ストレスで参っている彼を心配して去っていく
しばらくして、病院で治療中だったマクニーリー局長が亡くなったという報道が流れる
あの事件が気になったフランクは、深夜マクニーリー局長の自宅へ忍び込むと、そこでスペイン語で書かれた書類を発見し持ち帰る
そんな折 フランクはクレス警部補から特殊任務に就いてほしいという連絡を貰う
警察署へ行ってみると、政府のアイスランとフラッシャーに迎えられ、ピンクビルの兵器試験場へと連れて行かれる
特殊任務とは、近々行われるロサンゼルスオリンピックのテロ防止策として作られた、“ブルーサンダー”という愛称で知られる新型ヘリ“スペシャル”のロス上空でのテストパイロットだったのだ
それに参加することとなったフランクだったが、やがてこのブルーサンダーに関する陰謀に巻き込まれていく



最新鋭軍用ヘリ ブルーサンダーを巡る陰謀と戦いを描いたサスペンス・アクション

冷戦や揺れる世界情勢の中、オリンピック前の緊張感ある世界観で(1972年には実際にミュンヘンオリンピック事件も発生してる)渦巻く陰謀に、高度な技術を使ったメカアクションを組み合わせた良作

何と言っても見どころはイケオジすぎる主人公を演じるロイ・シャイダーと、彼の操るブルーサンダー
特にブルーサンダーは実際の軍用ヘリコプターを買い上げて改造したものを使用しており、ビジュアルから既にドチャクソかっこいい
ちなみに設定上 存在する最新技術の数々は実際にある技術や研究されている技術を元に、1990年頃には実現しているであろうことを想定して考えられている
ちなみに現時点ではほぼ同性能の機体は製造可能らしい

そして注目すべきはヘリコプターを使った怒涛の空中戦
最新技術を駆使した機能の数々を駆使した戦いもさることながら、実際に警察立会の元でロサンゼルス上空で撮影するという今じゃできない無茶の数々がリアリティと迫力を底上げしてる
一部こそミニチュアでの撮影もあったり、時代的な古めかしさも感じないでもないけど、気合の入り方もまた感じられると思う

陰謀劇から怒涛のアクションまで、余すことなく楽しめるほか、CGに頼りがちな今ではなかなか感じにくい、リアルだからこその良さも味わえる面白い作品なのでオススメ
観ましょう
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