カイル

タクシデルミア ある剥製師の遺言のカイルのレビュー・感想・評価

3.7
今までいろいろ観てきたけどこれは衝撃度が上位に入るエログロゲロな作品!息子チョイスでなかったら観ることがなかったであろう超カルト作品。だと思います。レビューをあげるのも躊躇してしまうレベル。

モロジョゴヴァーニは性欲に憑りつかれた感じでしょっぱなから性器丸出しシーンの連続で、ずっとこんな感じならどうしようかと思っているとあっけなく終わりを迎え次の世代に変わる。

モロジョゴヴァーニの息子がひたすらフードファイトをしている。これが壮絶過ぎちゃって異常としか言いようがない。こんなもの誰が喜ぶんだ何が面白いのと思うけれど実際観客が沢山いるし観たい人がいるんでしょうかね。とにかく抑えることのできない欲望のままに突っ走っていく。

そして時代はモロジョゴヴァーニの孫へと移り変わる。高見沢さんそっくり(本当よく似てる。年齢不詳な感じも。)なラヨシュ登場。彼はあのでぶっちょバラトニの息子とは思えないほどスレンダー。いまだに過去の栄光にしがみつく父は剥製店を営む彼に対して「お前は死体なんかに興味を持ちやがって~」のような罵詈雑言を吐き親子関係はよろしくない。でも実は大きな共通点あるのにね。分かり合えなかったのは残念。

そして迎えるラストがもうーーーーーーー衝撃的!!!

この手の映画は自分は無理と思っていたのですが結構見入っちゃいました。確かにキワモノですが、それぞれに自分の欲望を叶えようという気持ちは純粋だし変態ではあるけれど他人を痛めつけたりしているわけではない(と思うのだけれど。どうだったかな。でも猫に対しては酷い!!あれはダメだ!)ので、この後に観た「ネオン・デーモン」なんかの方が映像は美しいけれど後味悪かったりしました。
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