トニー・スコット監督の印象として、全作観てはいないけれど、カットの暴走というのか、その過剰さによりカットの意味を変えていくところが魅力のひとつであったように思うけれど、このときから細かなカッティングは散見される。
それよりも冒頭の空母をはじめ、不穏な空気を出す光やスモッグ、夕焼け、シルエット、ラブシーンの青い光やカーテンに惹かれた。
それから、あたかも戦闘機を空へと導くような「デンジャー・ゾーン」、まるでマーベリックとチャーリーをその気にさせるかのような「愛は吐息のように」と、音楽の流れるタイミングがすばらしい。「愛は吐息のように」は、インストゥルメンタルから次第にコーラスつきでかかっていて、ふたりの気持ちを昂らせ、急き立てているようだった。