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るろうに剣心のaeuのレビュー・感想・評価

るろうに剣心(2012年製作の映画)
4.1

アニメの頃から見ていて、漫画全巻集めたくらい好きなうえ、これまで実写化にあまり良いイメージを持っていなかったのだけど。

「るろうに剣心」の実写化は本当に素晴らしいと思う。実写化への凝り固まった嫌悪感のような感情を溶かしてくれたのがこの作品。

剣心は佐藤健氏以外にはできないだろう、そう思ってしまう程の演技。

アクションはさることながら、

①おろ?という優男の緋村剣心。
②不殺(ころさず)の誓いで闘う時の剣心。
③人を殺す人斬り抜刀斎。

この3面を見事演じ分けていたのが本当に素晴らしい。
声のトーンや口調、言葉じり、そういう部分だけではない。オーラや目でさえ演じ分けている。

剣心が初めて偽の人斬り抜刀斎と出会ったシーン。
「目の色が変わる」というのを、一瞬の表情の変化だけで見せられた。凄い。凄いの一言。


ストーリーは原作通りとはいかないものの、原作の世界観を壊す事なく、掻い摘んで上手くまとめ上げていると思う。
一作品としてしっかり仕上がっている。


るろうに剣心の実写は本当にキャスティングが素晴らしい。
ほぼ全員のキャスティングが◎だと思っているけれど、中でも個人的には「剣心=佐藤健くん」と同等に、『京都大火編』『伝説の最期編』の「瀬田宗次郎=神木隆之介くん」がこれ以上ないくらいのハマり役。「志々雄真実=藤原竜也さん」も良いし。
そちらも近々再鑑賞したい。

p.s.警官役が落合モトキくんだったのは、エンドクレジット見て作品見返すまで気付かなかった←
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