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THE FIRST SLAM DUNKのaeuのレビュー・感想・評価

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)
4.2
しれっとFilmarksを再開🙂
(再開一発目から超ウルトラ長文になっちまった)


再開一本目は映画館で観たこちら🏀⋆✩¨̮

世間さま皆々さまが盛り上がっているのを横目にスルーしておりましたが、友人に誘われて、とんでもなく今さらの鑑賞。
(一番小さいスクリーンでの上映だったから、ほんと上映終了直前だったんじゃないかな🤔)

というのも私、これほど不朽の名作と言われているこの作品に、漫画・アニメともに触れてこなかった人間なのです……(なんてこった)

世代は掠ってるし、ドラゴンボールはがっつり読んでた&見てたんだけどなあ。単に当時はスポーツものに興味なかったんでしょうね。今はスポ根系も好き〜!

というわけで、
「バスケの漫画・アニメでしょ?」
「桜木花道っていうキャラクターがいるんでしょ?」
くらいしか知らずに観ました。あえて予習もまったくしませんでした。

なんなら、信じられないと思うが、
あの赤髪が桜木花道だということも、「あきらめたらそこで試合終了」の名言がスラムダンク発のものだったということも、今回映画を観て初めて知ったという……(ヒコクミンデスカ?)



まわりの皆の感想を聞くと「まったく知らずに観ても泣けた!」と言う人もいれば、「映画だけ観てもちょっと楽しみきれないかも?」と言う人もいて、

ちょっぴり不安な気持ちもありつつ、
まあ、バスケのルールはなんとなくわかるし、だいたいのもの楽しめる人間だから大丈夫でしょ。
いずれは必ずスラムダンクはちゃんと触れておきたいって思ってたし。

くらいのスタンスで観に行ったわけですが……





いやあ!!めっちゃ面白かった!!!😆✨

もうこっちまで心臓バクバクだった!!!
ハラハラした!!興奮した!!高揚した!!

初めてスラムダンクに触れる者としては、きっとこの映画1本観たところで、スラムダンクという作品の10分の1も知れてはいないのだろうと思う。

それでも、ほかのキャラの背景はほとんど描かれていないのに「この人誰?よくわかんない」なんてなることはまったくなく、むしろあちこち描いて混沌とするなんてこともなく、

宮城リョータという男の子を主人公に据えた一つの物語として、過不足なく十分に楽しめた✨


これ最初に観ちゃったら、リョーちん推しになっちゃうよね←
でも私は直感的に「三井推しかも」と思った。三井寿についてはほとんど描かれていないから理由はわからない。けど、なんとなくそう思った。
それを確かめるために、アニメも最初からぜんぶ追いかけなきゃ。

そうしてからまたこの作品に戻ってきたら、当然また違う見え方になるんだろうなと思う。楽しみだ。



バスケ系アニメは『黒子のバスケ』(好きな声優さん目当て)しか観たことなかったので、今作を観はじめて最初に思ったことは、

「ちゃんとバスケしてる……!」

だった🤣
黒バスはもはやテニプリのテニスしてない並みにバスケしてないから、比べちゃいけないのかもしれないが(多方面に失礼)。










内容に触れたいので、

■□■□■□■□■□■

 以下ネタバレ有り

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🤗印象に残ったシーンをダイジェストで🤗
(劇場で一度観ただけなので台詞とかは曖昧)


●リョータの兄、宮城ソータともう一回1on1しようとなった矢先、友達と釣りの約束をしていたとかでソータは船に乗って行ってしまう。
小さくなる背中にリョータが泣きながら「もう帰ってくんな」的なことをぶつけてしまった瞬間……

「うわあ、やめ……っ、フラグが、フラグが立つやろがー!!!」

ってなりましたよね。案の定でしたしね。初っ端からほんとやめてほしい(ズーン)。


●三井との喧嘩の時、母と話をする時…… 要所要所で、震える手をポケットに突っ込む描写があるわけだけど。
ソータが遺した『心臓バクバクでも、めいっぱい平気なふりをする』を忠実に実行しているのが伺えて、じんと来た。
後のシーンで、マネージャーの彩子が「知らなかった、いつも平気そうに見えてたよ」的なことを言うのがまた、しゃんと証明になっていてグッと来る。


●『宮城はパスができます』
部室で引退する3年の先輩に対して赤木剛憲が言った時は、なんてことない宮城の“技術”を認めている&先輩への反論の言葉かと思っていたのだけど。
この言葉が本作で描かれている山王との試合後半で大きな意味を為していたことに気付かされる。
そして「自分が天才じゃなくても、道を切り開くことはできる」そんな勇気を視聴者である私たちにも与えてくれる言葉だなあと思った。


●「安西先生」って名前は聞いたことあったけど、もっと強面のオラオラ系のキャラクターなんだと思ってた。私もたぷたぷしたい。たぷたぷ。


●宮城家が引っ越してきて、ボールをついて団地のおばちゃんに怒鳴られるシーン。そこを離れてもどこまでも団地が続いていて、2回目に怒鳴られた時の、胸に来るストレスがそれはもうリアルで。伝わってきて。その描写一つにやっぱり映像(音含む)は凄いなと思った。


●『オレは今なんだよ』
花道が背中を痛めて、それでもなお戦いつづけるのが、もう痛くて怖くてヒヤヒヤで息苦しくて「もう大人しくしててー😭」くらいに思ったけど、この台詞で「そうか」って、少し息がしやすくなった。


●『俺に必要な経験をください。もしあるのなら、それを俺にください』
沢北栄治が神社に参拝し祈ったシーン。
今まで多くの作品に触れてきた&王道が好き&作品を自身も書く者として、それは「敗北」という経験なのでは?と容易に想像は付く。

付くのだけど、それでも、

●山王戦。スラムダンクという作品に初めて触れる私としては、結果がどうなるのか最後の最後までわからない。本当に心臓バクバクだった。スクリーンを見据えながら呼吸が浅くなった。
そこまで描かれてきた作品の雰囲気を観て「この作品なら有り得るぞ。ラストの花道のシュートで外して終わる、という甘くない苦い結末も有り得るぞ」って心底思ったから。
ハッピーエンドで本当良かった。


●桜木花道と流川楓のハイタッチ
ラストの花道のシュートのシーン、音楽も声も消えて、私はてっきり「シュートが入った場合は、直後に、ブザービーターで試合終了のブザーとともに音声復活!」みたいな演出になるのかなと浅はかなことを考えていた。それゆえ「いや無音長げーな」くらいに感じていたのだが、そのあとの花道と流川のハイタッチを観た瞬間「ああ、これを魅せるための……」と納得。
帰宅して旦那に「スラムダンク」を全然知らなかった話をした時に「ええ!? じゃあラストの流川と花道がタッチするあの名シーンも知らないの!?」的なことを言われ……
さらっとネットで原作のそのシーンを調べたのだけど、たった数ページ読んだだけで、
『スラムダンク』という作品において、大切な大切なシーンなんだ。クライマックスとして濃密に演出されるべきシーンだったのだ、と実感した。


●リョータから母上様への手紙
どんな酷い言葉より、どんな悲しい寂しい言葉より、「ありがとう」って言葉が結局いちばん泣けちゃうんだよねって思った。


●『怖かった』
リョータの台詞を聞いて、「怖い」って言えることが強さだなって思った。


●意外と知ってる声優さんたくさん出てるやん!
リョータ仲村宗悟くんだったんだーとか、花道が木村昴さんは途中で気づいたけど、沢北が武内駿輔くんじゃんー!!!とか。


●ぴょん。


●ところで『THE FIRST SLAM DUNK』というタイトルにはどういった意味が込められているんだろうか。


そんなことを思い感じながら、めちゃくちゃ楽しく鑑賞しました、最高でした。
もっとスコア高く付けてもいいのだけど、それは原作を読んで、せめてアニメのほうを見て、再鑑賞して、素晴らしさを深く深く実感してからにしよう。


(ダイジェストとは?)
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