《温かい》
【ドリス&フィリップ】
ドリスの成長物語かと思ってたら、成長するどころか始めからめちゃくちゃ良いやつ。フィリップを要介護者ではなく友達として見れる温かい人物だった。フィリップもドリスを拒絶すると思いきや、今までの真面目な介護担当たちに嫌気がさしていて彼を気に入っている。すでに序盤から完成している(に近い)関係性。
【最強のふたり】
スラム街で育った者とお金に恵まれて育った者。全く違う環境で育った彼らが互いの趣味や興味に惹かれ合っていくのがおもしろい。音楽、芸術、ライフスタイルを共有し仲が深くなっていく。劇中、2人の友情を見守りながら温かい気持ちが湧いてきた。
【最強の脇役たち】
周囲の人物の変化にも感動させられた。ドリスのことを異様な目で見ていた周囲だが、時間が経つにつれ温かく見守るようになっていく。職を離れる際はみんな名残惜しそうにしている所にグッと来た。
【オマール・シー】
ドリス役のオマール・シーは「X-MENフューチャー&パスト」でしか見た事がなかったが、今作の優しさ溢れる表情には新たな魅力があった。新たなというか彼本来の魅力なのか。ドリスのような「荒れた環境でも純粋な心を持っている青年」にピッタリだった。
【総括】
(ちょっと感想の視点が違うが)最初から＂いいヤツら＂でストレスフリー。初っ端から本題に入る展開(?)にも感じて好きだった。内容にはもちろん感動。温かい友情物語だった。
