ひさかた

未来世紀ブラジルのひさかたのレビュー・感想・評価

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)
4.7
レビューを読みたい?では、対象のレビュー番号を教えてください。
あー、T500367-105……。こちらのレビューは情報局でないと開示できなくなっておりまして。そちらへ行かれては……。情報局でここだと言われた?では、身分証を提示してください。
次は、こちらの書類に署名をしてください。それではこれを持って、情報局へ行ってこことここに印鑑を押してもらってください。
では、次の方!

20世紀のどこかの国のお話。

ずーっと観たかったけど劇場で観るために我慢し続けて数ヶ月、ようやく観れました!!期待通り、面白かった。

監視社会ではないってところがツボです。別に、誰も監視はされてないんですよね。一応自由というか。そこが、1984年と違うところ。あちらはビッグブラザーがずっと見てるけど、こちらのヘルプマンは市民なんて目をかけない。テロだってもう何年も続いてるのに、何も手を打たない。自分たちに実害がない限り。
しかも、情報省なのに情報を大切にしていない(笑)
バトルさんとタトルさんを間違えて誤認逮捕しちゃうし、大事な決定をイエス・ノーが書かれた振り子で決めちゃう。とにかく、雑なんです。そこが風刺というか皮肉になってる部分かなと。世界のすべてが雑だから、もう秩序なんてものは存在しない。書類さえあればなんでもまかり通る。そこが最高にSFしてて好きです。
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