円柱野郎

ハッピー フィートの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ハッピー フィート(2006年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

何より映像が素晴らしい。まるで実写と見まごう南極の景色とペンギンたち。でも歌に踊りという動きのそれはペンギン離れしたアニメにしかできない世界なわけで、“ペンギンが歌って踊ったら…”というファンタジーを見事に具現化した技術には舌を巻きます。
話の前半はノリノリのミュージカルだけど、後半は色が変わって人間活動の影響を訴えたテーマ映画になってくる。この辺のギャップは少々戸惑うけれど、ただの“ただの楽しい映画”っていうだけだときっとアカデミー賞は受賞しなかったんだろうなあ。あと、動物園のガラスケースに入っている動かないペンギンの気持ちってああなんだろうかなあ。
人間を“エイリアン”と称して扱うあたりは面白かった、観ている自分は人間だけれども、ペンギンたちに感情移入してる自分。そしてそのペンギンたちが人間に何かを訴えるのに使った手段はタップダンスという音楽。終盤になるとまさに「未知との遭遇」と被ってくるけど、それはオマージュなんでしょうねえ。
円柱野郎

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