anzu

リアリティ・バイツのanzuのレビュー・感想・評価

リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)
4.0
トータルで普通に良い映画とトータルは微妙でも最高のワンシーンがある映画だったら、確実に後者の方が特別で。
この映画が全体を通して微妙だった訳では決してない。ただ"たまらなく好きなシーンと台詞"があったので、即DVD購入してしまうくらい特別な作品になった。
若きイーサン・ホークとウィノナ・ライダーの掛け合いは、どこか私の一番好きな映画を彷彿させるものがあって、そして煙草とLカップのコーヒーに"君と僕と5ドル"というセリフ、このワンシーンは痺れた。だって、ジム・ジャームッシュが「コーヒー&シガレット」で作品にして語るくらいの最高の組み合わせがこのシーンには詰まってるわけだ。かっこよすぎて欲張りなシーンだと思った。
学生を卒業して新卒一年目の仕事、丁度23の歳の悩みは、自分と重なるものも多くて"現実は厳しい"と実感している。
でも、こういう映画に出逢えるだけでどこか救われるというか、少し人生楽しくなるなって思った。
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