「犯罪の原点」
ラース・フォン・トリア監督の長編デビュー作。殺人鬼と精神を重ねながら捜査を進める刑事が主人公。
こだわり抜いたセピア調の映像が、幻想と現実のボーダーラインを曖昧にする。雨に降られる異>>続きを読む
『逆転のトライアングル』を鑑賞後、じわじわと考えさせられる感じが妙に好きで監督の過去作品を。
リューベン・オストルンドの作品はブラックユーモアのセンスが抜群で、カタルシスを感じる。
現代美術館のキ>>続きを読む
前に映画館で上映していたので、大学生の頃ぶりに鑑賞。
実は大学生の頃は、『TOKYO』を観てからレオス・カラックス監督には苦手意識があって。
でも、不思議と彼の作品は、観た後に何度も思い出すし、解釈>>続きを読む
友人に「ジャケットに惹かれて観に行ったら、想像以上に重くて驚いた」と聞いていたので覚悟して鑑賞。
ずっと胸に仕舞い続けた怒りや悔しさが溌剌と描かれていて、ラストは想像を遥かに凌駕する。
ポップなテ>>続きを読む
『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライト監督、前作に続き映像と音楽にエッジが効いてて最高にかっこいい。
作品の深みはないかもしれないけど、これはこれでキャスティング含めて完璧な仕上がりだと言い切れ>>続きを読む
ペドロ・アルモドバルの作品は観た時、いつも衝撃を受ける。
ベラが画面で映し出された時、まるで中世の絵画かと思うくらい美しい。
完璧というまでの端正な顔立ちにボディラインを持つベラ。
しかし、ロベル>>続きを読む
ずっと前からジャケットに映るピンクのセーターを着たブロンドの女性に惹かれていたように思う。
絶対にジェーンの愛らしさに心奪われるんだろうなと予想はしていたが、女性らしい仕草に受話器越しに聴こえてくる>>続きを読む
男と女の関係には名前をつけたくなってしまうもの。しかし、恋人や友人じゃなくても"信頼できる人"、その一言だけでも十分な関係もある。
誰かに寄りかかりたくなった時、それは家族や恋人、友人でもないと心が>>続きを読む
ルカ・グァダニーノ監督が人喰いの恋愛を撮るなんて…好きな要素がたくさん詰まって贅沢でした。
映画を鑑賞して、原作を読んで、もう一度映画館へ足を運んだ。
はじめは映像の美しさに息を呑む。ロードムービ>>続きを読む
1789のフランス革命前夜に起こった〈食の革命〉。
舞台の"1789"や漫画"ベルサイユのばら"、マリーアントワネット関連の映画などを好んで観てきた私にとって、この時代のアナザーストーリーを知れたよ>>続きを読む
ジャケットだけで目を惹く映画はずるい。
RAWも凄まじい印象を残してきたけど、本作も予想を遥かに超えてきた。
普通主人公に感情移入できないと作品に入り込めないが、何故かアレクシアには興味を掻き立てら>>続きを読む
昔から何度観ても必ず涙を流す作品。
映画では感動や胸を掴まれたような悔しさで泣くこともありますが、私は美しい映像や音楽に感情が溢れて、涙することが圧倒的に多い。
本作は何度聴いても色褪せることのな>>続きを読む
映画という枠を越えるような不思議な体験。
80年代のレオス・カラックス監督の映画を観ていたので、「あのレジェンドの最新作を映画館で観れるの!?」と感激した…元々監督は20代の頃に評価されていたので、>>続きを読む
【フランスの古典文学×ミュージカル×ジョー・ライト監督】という組み合わせ…作品を観る前から「絶対に私の好きな作品に仲間入りする!」と思わざる得なかった。
ヨーロッパの古典文学の映画作品は好きでよく観>>続きを読む
ジュディ・デンチとケイト・ブランシェットの演技力が作品の面白さを際立たせる。
血を浴びる映画でもないのに、人への"執着心"が恐怖へと陥れる。
しかし、その感情の裏には孤独と、誰かの一番になりたいとい>>続きを読む
"子供たちを守る"という揺るがない信念。
恥ずかしながら世界最強のテニスプレイヤーセリーナ&ビーナス姉妹の存在を今まで知らなかったのですが…調べてみると並外れた戦績というのが分かる。
世界チャンピ>>続きを読む
心の内に触れてくるような作品だった。
傷ついている。辛いんだ。
自分の感情を素直に受け入れずに生きていて、他の誰かを幸せにすることなんて出来るのだろうか。
劇中の舞台のシーンの台詞で、
"仕方がな>>続きを読む
高校生の頃にウェス・アンダーソンの作品を片っ端から観た記憶があるのですが、今回は最高傑作と言われてるだけあって、終始ワクワクが止まらない。
ストップモーションアニメ("犬ヶ島"や"ファンタスティック>>続きを読む
90歳超えても、コロナ禍でも監督&主演をやり切るクリント・イーストウッドはかっこいい。
今作は原題に"マッチョ"というワードが入っているので、男らしさ、怖いもの知らずのカウボーイ、ロデオなんてワード>>続きを読む
アメリカ映画を立て続けに観ていて、無性に静謐なフランス映画を求めていました。
なんだか今のモヤモヤした気持ちにストンと入る…フランス映画にしてはとても分かりやすくも重厚感は健在で、エリック・ロメール>>続きを読む
なぜ救急車の真ん中に、救急隊員として子供がいるのだろう?
"メキシコシティの人口900万人に対して、公営の救急車は45台未満"
"ほとんどの救急医療を無許可の私営救急が請け負っている"
私営救急>>続きを読む
大好きすぎる作品だと言葉にするのが難しくて、Filmarksに記録できていない傾向にあります笑
シカゴは、私が映画を好きになったきっかけでもある大切な作品。
出逢ったのは中学生の頃、今まで親と一緒に>>続きを読む
ずっと TSUTAYAで借りるか悩んでいた作品がHuluに入ってきた!これは…隠れた名作に出逢ってしまった!
爆弾を無事運び出すことができたら、高額な報酬を貰える。しかし、運び出すルートは崖やガタガ>>続きを読む
スティーヴン・キング原作というのが気になって。
ホラーアメコミを映画に仕上げた作品。オムニバスになっているので、ハロウィン映画を数十分で味わいたいというときには持ってこいの作品。
少しレトロな雰囲>>続きを読む
"ギルティ"や"ザ・コール"など、音と会話だけで楽しめるワンシチュエーションサスペンスは面白い。
ほぼコリン・ファレルの一人芝居なんだけど、恐怖や焦り、やるせ無さが漲ってて、81分間飽きさせない。>>続きを読む
日本愛に溢れている監督が、しっかり長期ロケして撮った作品だったので記録。
過去2作品とは全く繋がっていない完璧"オリジナル"ですが、前作同様ツッコミながら観るのが楽しい映画でした。
スネークアイズは>>続きを読む
小さい頃に出逢っていたら、もっと怖くて、もっとワクワクして、ずっと心に残るような作品になっていたはず。
冒頭から歌唱力満点の音楽で始まり、期待以上のミュージカル!主人公やヒロインも冴えなくて、話の展>>続きを読む
これがカルト映画というものが…世間一般に受けなくても、誰かを熱狂させる作品って素晴らしい。
ロックな音楽、ギラギラの衣装とメイク、屋敷の内装がハイセンス。観て、聴いて、とにかく楽しむ!
想像以上に>>続きを読む
死霊館シリーズは全部好き。レイトショーが再開していたので鑑賞。
ジェームズ・ワンをしっかり引き継いでいて、安定に質のいいホラー映画だった。
監督もインタビューで話していますが、死霊館シリーズが成功>>続きを読む
"一瞬でも日常を超越するため"
SNSが主流になって、一般の人でも輝くチャンスが溢れているように感じてしまう今。
「誰かに求められたい」「普通は嫌だ」と誰しもが一度は考えたことがある思いを、エッジを>>続きを読む
数年前にautumn de wildのInstagramを見つけてからというもの、時々上がるEmmaの投稿が好きすぎて…洋服のデザイナーか写真家かな?と思っていたら、まさかの監督で衝撃を受けました笑>>続きを読む
"自分の映画の見方について語ることはしたくありません。なぜなら、そうすると観客は自分で考える必要がなくなってしまうからです" ミヒャエル・ハネケ監督
想像していた世界と現実の乖離にもがく。
「私に>>続きを読む
寒空の下の小さな港町に、想像を掻き立てる余地を残す脚本。まるで北欧映画のようで、個人的に凄く好みの作品に出逢ってしまいました。
彩度が薄い美しい街並みに、独特なBGMと力強い労働曲(意味深な歌詞)が>>続きを読む
お仕事で知り合ったホラーマニアな人から教えてもらったのですが、台湾のホラーをお勧めされたことがなかったのでワクワクしながら鑑賞。笑
凄惨なイジメにあう主人公。
ある日、いじめっ子たちが怪物を見つけ>>続きを読む
有名な橋の上で花火が打ち上がるシーンが凄まじく印象に残ったので記録。
今作は大学の授業で紹介されてからずっと観たくて、地元のTSUTAYAにもなく、やっと渋谷で巡り会え…数年温めすぎていた作品でした>>続きを読む
"ウインド・リバー"では静かなる自然の残酷さを感じたが、今作ではとてつもないスピードで襲いかかる山火事の猛威を堪能できた。テイラー・シェリダン監督は自然の脅威を描くのが上手い。
一言でいうと軽めな高>>続きを読む