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ゴダールの映画史 第1章 すべての歴史のzhenli13のレビュー・感想・評価

4.0
ついに観始めた。この1Aはイントロダクションの役割なのだろうか。壮大なブリコラージュのはじまり。冒頭の『裏窓』のジェームス・スチュワートから、数秒ごとに膨大な映画作品、ファウンド・フッテージ、ゴヤ、ピカソ、モロー、印象派絵画などが次々と登場し、反復される。『散りゆく花』『ゲームの規則』『奇跡』『M』『フリークス』『アタラント号』…知っている作品があるとちょっと嬉しい。と同時に、あぁあれもこれも観てないし知らないなとも思う。このDVD BOXはなぜこんなに高価なのかがわかった。トップ画面でレファレンスを選ぶとすべての引用作品(音楽も)の膨大な解説画面に飛ぶようになっている。2000年頃といえばDVD黎明期か。このBOXへの並ならぬ気合いを感じる。
ゴダールのタイプライターの音がリズミカルに反復される。それは機関銃の音とリンクするのか。映画の歴史は、つねに戦争の記憶と共にあることを知る。
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