円柱野郎

フランケンシュタインの花嫁の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

大ヒットした1931年のモンスター映画、「フランケンシュタイン」の続編。

冒頭、バイロンとシェリーと、当の作者であるメアリ・シェリーが「フランケンシュタイン」について語り合うという、何ともメタな感じで始まる。
怪物自体は前作のラストに焼け落ちた風車で死んだと思われたわけだが、「実は続きがあって…」と「作者が言ってることだから」という免罪符にしているわけだ。
ずる賢い脚本家w

それはさておき、内容自体は前作ではオミットされた原作の要素をいくらか再構成したものなので、強引な続編の始まりでもあながち「フランケンシュタイン」の物語として見当はずれなものではない。
怪物と盲目の老人との交流(この場面は良いよね)や、伴侶となる怪物を求めるところなどは怪物の孤独を的確に表現する描写だが、そういったところは原作にもある要素ですな。
一方でマッド・サイエンティストなプレトリアス博士はオリジナルだけれど、これは話を進めるためのキャラクターといったところだろうか。

なぜ「怪物の花嫁」ではなく「フランケンシュタインの花嫁」(原題も同じ意味)というタイトルになるのかはよく分からないが、まあキャッチーではあるか。
冒頭、プレトリアス博士が見せる小人の人造人間などは、特撮合成がお見事。
円柱野郎

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