″俺や家族にとって
兄貴はヒーローだった…″
″だったら誰がお兄さんを
守ってやれるの？″
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｛あらすじ｝
戦死したと思われた兄が
帰ってくるが兄の性格は
暴力的に変わっていた…。
悪人が誰一人でない映画。
強いて言うなら真の悪は
戦争を行う国のせい。
「銃が家の中にある」
という異常な国だから
戦場から帰還して
家に帰っても、
銃が手近にあるのは
大問題だと思う。
本作は『ｽﾊﾟｲﾀﾞ-ﾏﾝ』で
有名なトビー・マグワイアが
戦場を体験して別人に
変わる兄を熱演しており、
ナタリー・ポートマンや
ジェイク・ギレンホールなど
豪華俳優が脇を固めながら
個性をあえてキープさせ、
トビーの全力を注いだ
狂気に満ちた一面に
ハンドルを委ねた映画。
戦場から帰還しても
″心はまだ戦場にある″様子や
優しい役が似合う彼だからこそ
死なせてしまった部下の子供と
対面するのは観ててきつかったし
善良な青年の心をここまで
歪ませた国は何の責任も
取らないってのが許せない！
本作はリメイク作品だが
PTSDが社会問題になってる
戦争大国の米国によく合う。
でも戦争の恐さを訴えてるのに
『エネミーライン』ほどの
戦争の恐ろしさは薄く
予告編では″愛の傑作″と
謳ってるが実際は
全体的に淡々としてるので
寝落ちする人もいると思う。
映画としての形は微妙だけど
スパイダーマン役のトビーしか
知らない方には是非観てほしい。
彼がヒーロー以外にもなれる
″立派な俳優″だって事を…！
