なみつ

青い春のなみつのレビュー・感想・評価

青い春(2001年製作の映画)
3.7
「新井浩文の″ド素人の″演技をご覧ください」
そんな豊田監督の結びから始まりました。

こういう話を観ると、ブレーキをどこまで壊せるかが暴力の世界では強さの基準なのかなあと思う。刃物や銃を手にしても使えないよなーふつう。

そんなわけはないんだけど、暗闇にこの学校だけあるみたい。学校の外に一歩でも出たら、卒業したら、学校という場がなかったら、この子たちは存在しないんじゃないかとすら思えてしまう。
だからこそ、花に水やりしたり、髪を切ったり早弁したり。そういうひとつひとつが、とてつもなくかけがえのないものに見えた。前途有望な若者のはずなのになー。余命わずかの子が出てくるけど、その子も他の子もなんら変わりなく、同じように未来が見えなかった。

ポルノスターに引き続き、登壇した豊田監督と新井さんからいくつも興味深い話を聞けました。
・新井さんは一晩中屋上に立たされていた。
・釘バットはストローで作ってたけど、2テイク目時点で忍成さんのお尻は血だらけに。「僕はやれとは言ってない」と言う監督。そうなんだろうけど止めてないやん!さすがっす。
・青木が13回叩くシーンの声はアフレコで3回撮ったらしいのですが、3回目はカウントの最後に「いらっしゃーーーい」と言わされた。
・新井さんデビューまでのエピソード。竹下通りを歩けばスカウトされると聞いて1週間歩いたけどなにもなかった。

それにしても20年前の皆さんすさまじい、、、今観るからわかる集結ぐあい。
10代男子!

キャラ的にはユキオくんと木村とマメ先生が好きです。
青木の字とロゴがかわいすぎるーー
なみつ

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