Otun

スカーフェイスのOtunのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.1
デ・パルマ監督作にしてアル・パチーノ主演『スカー・フェイス』、再見。
まず言いたい。今作、デ・パルマ監督作なのにエロシーンが断然に少ない。あってもミッシェルファイファーのエロドレス姿くらい。どしたい。
個人的見解ですが「デ・パルマの描くエロシーン=超ど級のコメディ」と考えた時。他の作品と比べ笑い所がむちゃんこ少ないシリアスな今作。

で、次に、アルパチーノでマフィアもの。
言わずと知れた金字塔『ゴッドファーザー』と、まぁ、わりと似たような設定。
が、違う。ゴッドファーザーでは、恋人ですら理解の及ばない、氷の様に心を閉ざした冷徹なマフィアのドンになっていくマイケルに対し、今作のトニーはもう野望の炎で弾けるダイナマイトみたいな男。暴走列車。止まらない。ギンギン。全てを食いつくそう、飲みつくそうと嚥下し続ける。し続けようとする。
そうして、必死に全てを手に入れようと、叫び、咆哮し続ける男。が、それが、砕け散る。
大切な物は分かっているのに、何故か得られない悲しさ。
土俵際、全てを好転させようとNYに行き、アイツさえ殺せば、殺そうと、そうして思いがけずあの男の家族を観た時に彼が選んだ選択、とか。
くそう。もう、なんだよ。なんなんだよ。

ゴッドファーザーの方が断然好きではあるが、
久しぶり。嫌いになれない傲慢な男を堪能。
いや。憧れなのかもしれないね。

ですが、エロはもっとあっていい。

追記。
中盤。おいたの過ぎた妹ジーナをフルスイングでビンタする兄トニー。
このシーンの右ビンタは、バンダム王者井上尚弥の右ストレートに匹敵するのではないかと。爆笑。