妖精や幻獣が住む森に、彼らと心を通わす青年ジャックが暮らしていた。
彼は美しい王女リリーと交流するようになるが、世界を暗黒で支配しようと企む魔王が、彼女を罠に嵌めて手下に拐わせてしまう。
ジャックはリリーを救うため、森の仲間たちと魔王の宮殿に乗り込んでゆくが…。
リドリー・スコット監督、トム・クルーズ主演のファンタジー・アドベンチャー。
闇の魔王に囚われた姫と、彼女を救うために奮闘する若者の姿を描く。
セットでの撮影ながらも、ユニコーンが森を駆け抜けるシーンを始めとする幻想的な映像、そして妖精や魔王の造詣の完成度の高さは圧巻の一言。
鍵となるユニコーンの映像は、『ブレードランナー ファイナル・カット』に使用されたものらしい。
好演する若き日のトム・クルーズの美青年ぶりや、共演のミア・サラの美貌も相まって、映像にこだわる監督の面目躍如といったところ。
ただ、物語は単純な勧善懲悪ものであり、目新しさは無く盛り上がりに欠け単調だし、演技面でも全体的にオーバーな感じは否めない。
もう少し何とかなったのでは?と思える内容になってしまったのは残念だ。
2024/05/16