正義感は強いが何処となく冴えないジャーナリスト、エディ・ブロック。
彼は怪しい人体実験を行なうライフ財団を調査していたが、その最中、謎の液状生命体"シンビオート"に寄生されてしまう。
自在に形状を変えるその生命体は、彼の体を乗っ取り、強大な力で人間を捕食し始める。
エディは、心身を支配されていく危険を感じつつも、その生命体の力と個性に魅了されてゆく…。
物語は至ってシンプルで、まさに『寄生獣』(本作の方が元ネタか?)のようなバディムービー。
人間の常識など通用せず凶暴さを垣間見せるヴェノムだが、どこか憎めないキャラクターだ。
エディからの「人間を食べるな」という言い付けに素直に従ったり、チョコレートが好きだったり、グロテスクな見た目に反してチャーミングな一面も見せる。
また、主演のトム・ハーディとヒロインのミシェル・ウィリアムズは、まさにハマり役でイメージぴったりだった。
そして物語後半、互いが感じている劣等感を知ることで共感し合った二人は真のバディとなり、強敵"ライオット"との戦いに臨むこととなる。
果たしてその結末や如何に。
エディとヴェノムの小気味よい掛け合いは、思わずクスッと笑え、最後まで楽しめた。
そうそう、エンドロールもお見逃しなく。
ハナマル!
2023/10/13