しぇんみん

エターナルズのしぇんみんのレビュー・感想・評価

エターナルズ(2021年製作の映画)
3.7
サノスにより半数が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの奮闘により復活した。

だが、生命が一気に増加したことによる膨大なエネルギーは、新たな脅威を生み出してしまった。

地球に迫る危機に立ち向かうため、太古の昔より密かに人類を庇護し導いてきた守護者たち、10人の"エターナルズ"が再び集結する…。

物語冒頭、それぞれの能力を発揮して連携する姿を描くことで、さり気なく彼らの個性を紹介できているのは上手い演出だと思う。

でもMCUとしては、全体的にアクションが小ぢんまりした感じは否めないかな。

また、"セレスティアルズ"や"ディビアンツ"、"ティアマト"など、聞き慣れない単語が多く、既存のマーベル作品とは一線を画す作品のように感じた。

本作を語るうえで重要な要素であるのは「多様性」だろう。

同じ目的のために存在する彼らであるが、敢えて多様な個性(年齢や性別、容姿や性格、主義や人種など)が与えられている。

それらはただそこにある事実として、他者から認識され受け入れられているが、"エターナルズ"という特別な存在だからこその関係性ではないか、とも思う。

だがそれでもやはり、それが人間社会での理想だと言いたいのではないか?

何とも、今までのMCU作品とは違った方向から考えさせられる作品であった。

ハナマル。

2023/11/18
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