とり

DEAR WENDY ディア・ウェンディのとりのレビュー・感想・評価

3.9
劇場公開時めちゃくちゃ観たかったやつ。
有楽町のシネカノンでやってて、上映時間が微妙すぎてどうやっても都合がつけられなかった悔しい思い出のある映画。
結局レンタルで我慢。まさかキワモノB級アクション・ホラー系の棚にあるとは思ってもみなかった。
この映画が観たかった一番の理由はポスターのデザイン。
赤いビロード生地の上に銃が載った写真。めちゃカッコいい。
人物が写った別バージョンもあったのかもしれないけど、そんなのどうでもいいって思えるくらいシビれるグッドデザイン。
映画内でも大切に扱われる銃のシーンがいくつか出てきたけど、やっぱりどのシーンも素敵だった。
お話の方は痛烈な銃社会への批判って感じ。
一見、爽やかっぽく若者の青春の1ページを切り取ったかのような演劇調のドラマだけど、いたるところで悪意に近い意思が感じられる。
我々日本人には馴染みがないからやや寒いだけだけど、アメリカ人はこれを観てどう思うんだろう。
序盤と終盤は大げさっぽい演出も含めてけっこう面白かったけど、中盤めっちゃダレた。黒人が登場して、うわー何かが起こりそうな予感・・・って思うも、なんか微妙な方向に行ってしぼんでしまったような。
主人公のジェイミー・ベルが思ってたよりカッコ良かったから、それだけでまぁ満足ぎみ。監督もすごいイケメンらしいですな。
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