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男はつらいよのsakuのレビュー・感想・評価

男はつらいよ(1969年製作の映画)
5.0
寅さんを最初から最後まで初めてちゃんと観た。今、日本経済新聞の私の履歴書が倍賞千恵子さんで、寅さんのところを読んでたら観たくなった。

昭和44年ごろの作品。寅さんについて語る前に、、倍賞さんのまあ可愛いこと。可憐という言葉もぴったりな感じ。健気。そして、寅さんなんだが、令和のこの時代では生きづらいだろうな、この男は、と思ったな(^_^;) ハラスメント、DVがたくさん。舎弟も殴ってたかな。。ある意味かなり新鮮だった。

さくらのお見合いをぶち壊す席があるんだが、まあ、考えられん…(^_^;)酔っ払わせちゃダメなタイプ。けっこう毛だらけ猫灰だらけ、ケツのまわりは◯◯だらけって、多分この席でも言ったんだと思うわ。もっといろいろ言ってた(^_^;)前田吟がかっこいい。笠智衆もすらっとして渋い。

この時の渥美清が何歳か分からないが、味がある。人間くさい。この頃の柴又葛飾の街並み、家や車なんかが映し出されてるが、当たり前だが古い。さくらの会社は大企業っぽくて職種はキーパンチャーなんだが、キーパンチャーって?(^_^;)データの打ち込みかなんかだと思うんだが、一つの部屋に何十人もの女性がいて皆キーパンチャーなんだと思う。日本が高度経済成長期に入ってたのかな、この頃すでに?第二次世界大戦が終わってまだ20年ちょいしか経ってない、矢切りの渡しが大人30円の頃の話。

おいちゃん、おばちゃん達との会話のシーンは何やら落語を聴いてるようで可笑しかった。ほんと、まるで落語。今から50作観る気は無いが、いくつか観てみたい。
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