saku

湯を沸かすほどの熱い愛のsakuのレビュー・感想・評価

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.0
家族愛という普遍的なテーマ。ある日余命わずかと告げられる母親役を宮沢りえが演ずるが、学校でいじめられくじけそうな娘に真正面に向き合うその姿は厳しくもあり強く優しい。すごく良かった。

優しすぎる性格のせいなのか、突如、家出する父親役のオダギリジョーがいい味を出してる。こういう役がよく似合うw

ネタバレされたくない人は読まないでほしいんですが、、、


娘が同級生に隠された制服を取り戻して家に帰って来て母親に言う「お母ちゃんの遺伝子、ちょっとだけあった」のセリフががんばって帰って来ただけで泣けるのに、物語が進行して明かされる事実からするとぐっとくる(T ^ T)花ちゃん、上手ね。

ラスト、真反対方向の雰囲気に振り切ってファンタジックに終わらせたのはちょっとびっくりしたかな^^; ちょっとじゃないな、結構びっくりしたw重たいテーマを中和する役割はチャランポランとしたオダギリジョーの父親だったりしたと思うが、中和して余りあった。

どんな形にせよ、家族としてお互いを思い遣るということの尊さなんだと思う。しみじみ。
saku

saku