リュック・ベッソン脚本・制作のアクション映画。
急逝したポール・ウォーカーが主演を務め、オリジナルにも出演しているダヴィッド・ベル共演で「ブリック・マンションズ」というタイトルでリメイクが決定しているそうなので鑑賞。
監督のピエール・モレルはこの映画の評価によってリーアム・ニーソン主演の「96時間」に抜擢されたそうな。
なるほど納得な出来で、85分という非常にタイトな作りのおかげでアクションの見せ方の巧さが際立って非常に面白かったです。
冒頭部分で流れるように見せるマンションの映像の中で、一見モブにしか見えないようなキャラクター達がしっかり重要な話のきっかけになったり、それまでにさらっと見せた建物の構造を踏まえたパルクールアクションで一気に下まで駆け下りるというスピーディな展開に持って行く語り口の上手さが目立ってました。
肝心なアクションシーンも、細かいカット割りやカメラのブレ等を多用せずしっかりと全体像を見せてくれる事によって格好良さが際立つし、何より編集が素晴らしいです。
ただ、アクションは良いのですがストーリー面では2010年の近未来という設定を特に生かせていない部分で粗さも目立ったりします。
この映画を観た後、通勤時間を短縮すべくパルクールアクションを会得しようと決心しましたが、骨折が怖いのでまずは筋トレからはじめようと思います。
