Longsleeper

欲望という名の電車のLongsleeperのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
4.0
ヴィヴィアン・リーの鬼気迫る演技が凄まじい。
マーロン・ブランドも迫力存在感ともに凄くて、それを支えるキム・ハンターの安定感も盤石。
地上波でちらっと観たときはブランチのことしか印象に残らなかったけど、改めて観たらものすごく演技が上手い人ばかりが出てたんだな。。。
テレビではカットされてた核心的なシーンや、重要な伏線やモチーフになる場面も含めて観られた結果、さらに救いようのない気分になった。笑
名作だと思うけど、これを観て味わった気持ちを一体何に転化すればいいんだろうか。
ひたすら胸糞悪いけど、でも何がしたくてこの物語は作られたんだろうという。
舞台が元ネタのためか使ってる空間は狭くて、ステラの家以外のシーンはダンスホールみたいなところと工場くらい。
ほぼ会話だけで話が進むので映像としては閉塞感がある。
当時、お金を払って劇場で二時間この作品を観たらその後数時間は立ち直れない気がする。。。
演技の力の凄さは体感できたけど、いつも「映画ってほんっとに良いもんですね」と言いたい自分にとっては重過ぎた。
社会問題とか史実系の重さは受け止められても、これはなんか違う。『道』とも違う。
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