ピカは閃光、ドンは爆音
8月6日の8:15に至る朝の日常を描いた短編アニメーション
時折聞こえる笑い声
床の間で支度をする家族
瓦の修繕、登校、出勤で賑わう車内
回転する工場
そこに一機のB29
いわゆる「エノラ・ゲイ」と呼ばれる機体
そこから世界初の原子爆弾『リトルボーイ』が広島の上空にゆっくりと降りていく
夏の朝を一変する閃光
全てを白く塗りつぶした直後、世界はひっくり返る
建物はカタチを失い
人はそのイノチを失う
原爆の恐ろしさをただ純粋に描いている
地獄がどんな処かは知らないけど
きっとこの光景がそうなんだ
それだけのインパクトがある
昔、小学校には原爆の資料が沢山あった
子供に恐怖心を刻むにあまりある写真や体験記、果てはマンガに至るまで
今の小学生はそれらを目にしているんだろうか
確かに辛い過去ではあるし、2度と起きてほしくはない
だからこそのインパクトが必要だとも思う
ピカドン、はだしのゲン、怒り地蔵
次世代を担う子供にはしっかり事実は知り理解し、自分の頭で考えてほしい
過去に戦争はした
何故それを繰り返してはいけないのか
ただ悪い、いけないではなく、意味を理解する為にも辛い過去に目を向けてほしいと思った作品。
あの日、投げられた紙飛行機は今に繋がっている