どーもキューブ

ザ・チャイルドのどーもキューブのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・チャイルド(1976年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます



 スペイン産、ザ・子供たち


 2009年12月27日 15時26分レビュー


 

スペインホラーの伝説的作品という鳴り物いりでビデオ化になった本作。ビデオ屋に昔からあったし、存在もわかっていた。なぜか上映禁止とかの情報。 

ジャケを見る限りなんか怖さが微塵も伝わらない。よくあるスプラッター多めでっせー的グロ写真もなく、
なんだったら大勢の子供が全員集合みたいな、
わきあいあい的ザチャイルドの集合写真に
「これどこがホラーなん?」
という妄想。そういう印象でした。

おりから某社オールタイムベストで井口昇監督が本作をレコメンしていて

「これはみてみよー」とさっそく借りてみてなるほどーという感想。
上記のなぞも解けたのでした。今は某社からDVDになってる模様です。
  


あるカップルの小旅行、奥さん妊婦。ある島に旅行に来たカップル登場。
んーニンプ? 

「屋敷女」でも妊婦さんだけどたまたまだが、スペイン産ホラー映画。
妊婦の一致になんか奇妙な同時性を感じた。

ある島に降りたつと、奇妙な目線。冷淡な子供達。無垢、純真な棒立ち。
島になぞのザチャイルド。彼らが、、みる、、追う、謎深まる。

ラスト付近になり猛烈なスパートがかかる以外なかなか引っ張りぎみの展開。 

カットつなぎも秀抜。
しかし、肝心のチャイルド一味があんまし怖くなく、どこか拍子抜け。
もちろんアンモラルなショックシーンがちょろちょろあるがそれまで。  


一気にラスト駆け巡る騒動に少し気持ちあったまったところラストを迎えたような感じ。

ていうか冒頭「一番ショック」というフィルム挿入があるクレジットです。
ここが検閲で引っかかったりしたんでしょうね? 

映画と瞬間関係あっただけで、実に過剰なクレジットであります。
 
スペインホラー、正直今年初めて知ったのですが、本作のようななかなかアンモラルな感じを堂々やる正直な表現。 

漫画や三池崇史監督もチャイルドキリング描写ありますが、
なかなか笑顔のピストルは、はじめてみた。素晴らしいホラー描写ですね。

冒頭のいきなり落とす、「ジャンクドキュメント」フィルム挿入。
前半のあまりの明るさ、後半の引っ張るサスペンス。

ラストの急な展開。ラスト付近はとってもよかったですが、前ふり長すぎるかなー。

確かにお気にレビュー様がおっしゃるように。

ウメズさん漫画っぽい事を
実写でガチアンモラルみたいなのりが本作の素晴らしさであるのかもしれません。

なんで冒頭ちょっとやりすぎなんかなー。落差がありすぎみたいな。

中身は割りと品があるのに、冒頭でかなりおとしこみすぎみたいなかんじです、これで上映禁止なんだからなー。

子供は残酷であるということをうまく利用してアンモラルをきっちしやりとげた作品。

直接的ですからね、いまじゃ倫理的に無理でしょう。

日本なら絶対。
そういう意味でカルトな印象がついてしまうんですね。

子供は魔物的話を引っ張りあげたスペインの「ザ・子供達」

恐るべき子供達の末路はいかに。
限りなく四つに近い三、3.5です。


追記

考えると本作おそろしいほどに低予算です。日本も頑張れー。
監督もやけにスリルをあげるカット割センスは凝っています、ミレニアムはいって新作も取ってる模様です。
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