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アメリカン・グラフィティのkunicoのレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
3.7
ジョージ・ルーカスがmay the force be with youする以前にメガホンをとったアメリカン・青春・グラフィティ。
緑のちっこい妖怪なんて出てくる気配がまるで無い、高校生がある一夜を謳歌する姿が懐かしい音楽と共に描き出されている一本。

今作はあくまで青春映画であっても学園ものではない。
故に教室や運動場は登場しないのだ。(体育館だけはダンス会場として出てくるが)
さらに舞台は真夜中のダウンタウン。
バーガーショップに夕方集合、一晩ダンスやドライブに明け暮れ、朝の5時まで車で走り回るという何とも若さ満ち溢れるティーンの遊びだ。
高校を卒業し、秋から都会の大学に通うため明日には地元を旅立つ主人公を中心に、彼の仲間の一晩の出来事がオムニバスのようにすれ違ったり交差しながら繰り広げられていく。

誰もが車を持っている時代。
そんな時代だったから成立していたコミュニケーションの在り方。
所謂ナンパですとかカーレースですとかその類ですが、異文化過ぎてカルチャーショックだった。
日本人にはかなり高等な技ではないかとひるむ反面、こんな風に友達が作れる環境に羨ましく思ったりもした。

バーガーショップのローラーガールってなんであんなに可愛いのか問題。
全然関係ないけど、沖縄の名護にあるA&Wが私史上最もアメリカンなドライブスルー。
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