Otun

アメリカン・グラフィティのOtunのレビュー・感想・評価

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)
4.6
ガーディアンズオブギャラクシーリミックスを観て、やっぱり音楽と映像のマッチングのいい作品から得られるカタルシスはハンパないっ!、と一人勝手にテンションを上げ、10年振りほどにこちら手にした。
ジョージルーカス作『アメリカングラフィティ』。

ちょっ、やば。
え?やばやば。
若い時に観たより全然。いや、もう全然面白かった。
己の、若かりし10代の頃とかを思い出し、眼を細めて郷愁に浸ってしまっているというのは確かに、ある。まあ、ある。
が、脚本のそつのなさ、そして盛り上げすぎない過多になりすぎないほのめかしのセンス。おもしろさ。
シーン変わりでの映像と音楽の快感。
歌詞と登場人物の心情のリンク。
キャラクター造形の愛らしさや説得力(好奇心大せいな女の子がぐっと男に言い寄られた時の弱さとか。その女の子送った後にすぐレースに戻るJディーン野郎とか。仲間がピンチなら何を聞かずとも助けに行くとか)。大いに笑い、大いに泣く。

そして、全体の群像劇としての言い様のない倦怠感。
倦怠感=だるさ=これこそ青春かな、と。
グラフィティかな、と。

再観で、たまげた。
若い頃のルーカスとスピルバーグは本当に素晴らしい。最高。
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