もう20年も前の作品なのね…しかもペイトン・リード監督だったんだ！
アメリカの高校生に憧れてこのチアーズやクルーレスを見ていた私は、もれなく影響され、高3の体育祭の応援ダンスで赤に白ラインの入ったミニスカートを作りました（本当は相手チームのアフロアメリカン＆ヒスパニック系高校クローヴァー校のファンだったけど、日本の女子高生がグリーンの衣装を着こなす自信がなかった）
今見返すとあまりにもチープな展開で苦笑いでしかないんだけど、地方に住む高校生だった私には車で通学とか、ビキニで洗車バイトとか、気になってる友達のお兄ちゃんと同じ洗面台で歯を磨くとか、全部キラキラして見えたもんです。
それでも当時から感じ取っていたのは、ブラックカルチャーを白人が真似すると全然モノにできないってかリズム感がまるっきり違う…という部分。
2021年に見返してみると、更にそこに「白人の上から目線のマイノリティ救済」みたいな主人公の行動がめちゃくちゃムカつく。なんか最近こういうの見たなぁ〜ってのが「ザ・プロム」ですが、逆にチアーズではその救済をはっきり断るクローヴァー校のキャプテン、って展開があって、そこはスカッと。
元セリフにも日本語字幕にも蔑視発言が含まれてるので、見たことない方は現代の知識を身に付けた上で試聴した方が良いと思うけど、ファッションがリバイバルしてて逆にカワイイし、あんまり気負わずサクっと見れて高校生たちが頑張ってるのも清々しいので、表面上楽しむ分には良いと思う。
