何というか昭和のノスタルジーですね。映像が懐かしく叙情的できれいでした。
手を握るというだけでこんなにドキドキするものかな。
お互いに心を寄せ合いながらも、未亡人と雇われ映画技師という関係をずっと貫き通してきた二人がなんともつつましかったです。
そして、昭和の街並みや家の中や庭の風景、蚊帳、浴衣、鰹節・・・、そういうものがとても美しかったです。
年老いた二人のラストシーン、結ばれる事はなくても長年互いを信頼し支え合ってきた純粋な心の結びつきがジーンと来ました。
ラブシーンのない恋愛の描き方も良いものだなと思いました。