竜平

カンパニー・メンの竜平のレビュー・感想・評価

カンパニー・メン(2010年製作の映画)
3.8
ある日突然リストラを言い渡される男たち、その挫折と再起を描く。切なくも温かいヒューマンドラマ。

じつはなかなか重たい内容を少しのユーモアとハートフルを交えて映し出す。理不尽な社会とそこに対してのやり場のない憤り、更に一家の主人としてのプライドや世間体など、人間模様と共に見えるある種の虚しさが時折ズシッとくる。主人公が苦悩する中で大きいのが家族、そして見離さずに常に傍にいてくれる奥さんの存在。息子と話すことでずっと避けていた仕事に就くあたりに家族への愛を感じて、涙腺がうるっ。ベン・アフレックはこーゆーやり手で傲慢さがなかなか抜けないみたいな役が本当によく似合う。そんでぶっきらぼうな男がハマりまくるケビン・コスナーよ。

見終えた後に来る得も言われぬ余韻、これはなんとなく男に感じてほしいかも。自分のためではなく誰かのため、大切な人のため、それがいざという時の原動力になるのかな、なんて少し思った次第。軽めに元気をもらえる良作。
竜平

竜平